世界3大ジャズ・フェスティバル以外にも、世界的に有名な音楽フェスティバルはたくさんある。
その中の一つに毎年ニュー・オリンズで開催される音楽ジャズとルイジアナ文化を祝福する事を目的としたジャズ・アンド・ヘリテージ・フェスティバル・イン・ニューオリンズがある。
ニューオリンズは2005年8月にハリケーン・カトリリーヌに襲われ壊滅的な被害を受けたが、翌年、2006年もこのフェスティバルは開催された。
被災されたニューオリンズに対し、アメリカ国内をはじめ日本国内でも支援の輪が広がった。
2007年はアレン・トゥーサン、スティリー・ダン、ロッド・スチュワート、etcが38回目のステージに立った。もちろんネイティブ・ミュージシャンも沢山出演する。
メンフィス
初めてアメリカ本土に渡ったのは今から10年程前の1994年。成田からサンフラン・シスコを経由しメンフィスに行った。
ビェール・ストリートにあるカフェの店先に「メンフィス・ブルース・フェスティバル」のポスターを見かけた。開催場所はトム・リー・パーク、ミシシッピー川の畔にある公園だ。
出演メンバーはB.B.キング、リトル・フィート、ドクター・ジョン。ブルース縁の地でのブルースコンサート、これ以上のシチュエーションはない。
ブルー・ノート
2004年にニューヨークに行った。ジャズのスタンダード「A列車で行こう」のテーマは「マンハッタンから地下鉄(A列車)に乗り、ハーレムにジャズを聴きに行こう」である。
マンハッタンから地下鉄A号線でハーレムに行くのがテーマと同じ方向だ。ハーレムに行ったのは日曜日。バスでハーレムに行き教会でゴスペルを聴いた後、A列車でブルー・ノートがあるウエスト4番街・ワシントンスクエア駅(West4th
St.Washington Square)で降りた。 ブルー・ノートではサンデー・ランチ・ライブがあり偶然にもボサノバを聴く事ができた。
ブロード・ウェイ
ニューヨークにはありとあらゆる音楽がある。ブロード・ウェイのミュージカルもその一つ。ブロード・ウェイのミュージカルと言えばキャッツが有名だ。
このキャッツが行われていたウインター・ガーデン劇場でマンマ・ミーアを観た(2004年)。スウェーデンの世界的に有名なポップ・グループ・アバの楽曲が取り入れらたミュージカル。音楽は当然ながら生バンド。幸運にも前から3列目のほぼ中央で観る事ができたので、舞台の下に設けられたバンドが演奏するエリア(ミュージック・ピット)ものぞく事ができた。
中央の最前列では指揮者がタクトを振り全体をプロデュースし、自らもキーボードを引き楽曲に参加していた。ミュージック・ピットからその指揮者を見る事はできないので、指揮者を映し出すモニタが所々に置かれており、ミュージシャンはこれを見て演奏していた。バンドは完璧なまでにアバ・サウンドを再現。
ミュージカルが終わった後、その指揮者と少し言葉を交わしてみた。秀才な音楽青年であった。
(2007年5月2日TK)